Ubuntuについてですがまず、デスクトップ版とサーバー版の二種類があります、そしてサポート期間としてデスクトップ版は標準の3年と長期(LTS)の5年に分かれています。新しいバージョンが発表される間隔は半年ごとにリリースされます。サーバー版のサポート期間はおうよそ5年です。
Fedoraは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)等を製品として有料で提供・サポートをしているRedHatによって支援され、Fedoraのリリースによる成果をRHEL等の製品に取り込んでいくために最新の技術を取り入れながら検証しているのだそうです。ですからサポート期間も短くて、これまでのサポート期間を見てみるとリリース時点から一年間前後になっています。
両者はこのような性質を持っていますから比較する場合は、UbuntuのLTSではなく半年ごとにリリースされる標準デスクトップ版とFedoraを比べてみたいとおもいます。
項目\OS | Ubuntu | Fedora |
---|---|---|
OS系統 | Debian系 | RedHat系 |
ソフト最新化率 | 高い | 高い |
デスクトップ | デスクトップ版がある | デスクトップとして使用高い |
サーバー | サーバー版がある | 使用頻度は少ない(*1) |
ネット情報量 | 多い | 多い |
無料版 | ある | ある |
入手先 | http://www.ubuntulinux.jp/ | http://www.Fedora.org/ |
サポート期間 | 3年 | 1年前後 |
ソフトインストール | 簡単 | 簡単 |
ハードの認識率 | 高い | 高い |
開発者使用率 | 高い | |
個人使用率 | 高い | 高い |
安定性 | やや高い | |
パッケージ形式 | deb | rpm |
(*1)サーバーとして使用するにはサポート期間が1年前後では短すぎてアップグレートするにも新たに再インストールし設定し直すにしても管理が大変ではないかと思われる事から、mixi(ミクシィ)がサポートの終わっているFedora8を2012年初め頃まで使用していたことが話題になりました、これはサーバー担当の技術者が素晴らしいということではないでしょうか。
Ubuntuデスクトップ
Ubuntu のデスクトップ版は最新機能を取り入れるのが早く、そしてとても使いやすいようで、Linux のデスクトップ版では一番人気です。初心者にとって最初に使う場合に重要なことは使っている人が多いことですね、多ければ多いほど分からないことが起こっても、すぐに教えてもらえる可能性が高くなります。
Fedoraデスクトップ
Fedora のデスクトップとして使う利点は、なんと言っても最新版ソフトに特化していることでしょう、そういう最新のソフトを試したい場合には最適でしょう。また会社等で使われているOS(ディストリビューション)がFedora と同じ系統であるRedHat系である場合に、これから学ぼうとされている初心者にとって日常的に使われるデスクトップがそのスキル向上に役立つと思われます。
パッケージ形式
UbuntuもFedoraもソフトウェアをインストール際に必要なファイルをひとかたまりにパッケージ化された状態で利用するようになっていています。
双方とも相手方のパッケージはそのままでは利用することは出来ません。
UbuntuのdebパッケージはDebian系で使われていて、Fedoraで使われているrpmパッケージは
RedHat系で使われています。
rpmパッケージで作られているソフトがdebパッケージで作られていなかったり、またその反対にdebパッケージではあるがrpmパッケージにはないソフトもあったりしますが、相手方のパッケージを利用できるソフトが双方のRedHat系とDebian系にあったりします。
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